アニメじゃないと見てられない。内容が胸糞すぎる。中毒性が強い独特アニメーションMVを4つ集めてみました。

Video

ボカロ界隈を筆頭に、日本では2019年ごろから爆発的に人気になったアニメーションMV。
がしかし、そんなボカロ界隈の層が一歳見向きもしないアニメーションMVが以前より存在したのをご存知だろうか。
今回は好きな人を選ぶ、中毒性が高いMVを4つほど集めてみた。

こちらすべて中毒性が高く、中には一瞬でバットトリップへあなたを誘う激薬もございます。苦手な方は我慢して大量に摂取しましょう。

Los Campesinos – You! Me! Dancing!

初めに紹介するのは、ロス・キャンペシーノス!というウェールズのバンドのアニメーションMV。
ロス・キャンペシーノス! (Los Campesinos!) はウェールズ、カーディフ出身の7人組インディー・ロックバンドである。2006年結成。バンド名はスペイン語で「農民」の意。(Wikipedia参照)

どこか遠い星の宇宙で繰り広げられる戦争をテーマに、カートゥーンネットワークを彷彿させるアニメーションに載せストーリーを展開させるミュージックビデオYou! Me! Dancing!のミュージックビデオ。

徐々に音が重なっていくオープニングの楽曲に合わせ、どこか知らない星の文明の誕生から発展までを一気に見せる演出が「このMVは名作になる。」と筆者の中で確信された。
そして重なった音がピークになると星の発展もピークを迎え、バスドラムの合図と共に戦争が始まる。
そこからは殺し合い、弱肉強食、騙し合いなど、キャッチーなアニメーションではないと目を背けてしまいそうな内容で、最後の結末もしっかりメッセージ性が詰め込まれた素晴らしい作品となっている。

危険度総合評価
中毒度:⭐️⭐️⭐️⭐️
内容の濃さ:⭐️⭐️⭐️
グラフィックの独自性:⭐️⭐️

禁断の惑星 / TABOO1 feat. 志人

世界中のクリエイターに多大なる影響を与えてきたSFアニメの金字塔、ファンタスティック・プラネット(フランス・チェコスロヴァキア合作によって制作されたルネ・ラルー監督による1973年制作のアニメ映画。)の映像を使ったTABOO1 feat. 志人によるアニメーションMV

ファンタスティック・プラネットは鬱アニメとして世界中でカルト的な人気があり、その独特の世界観とTABOO1 feat. 志人によるダークなヒップホップが組み合わさり、心に余裕がないと鬱の世界へどっぷりはまってしまいそうな作品となっている。

ヒップホップ好きの日本人ならきっと一度は聞いたことがあるこの楽曲。2020年頃から人気を集めるラップバトルにも多くサンプリングで使用されたりとその影響力はアニメ、楽曲ともにとても強いと言えるでしょう。楽曲冒頭の、「ここは禁断の惑星。忘れられた革命。」と続く転調部分を聞きたくて何度もこのMVを見てしまう。

危険度総合評価
中毒度:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
内容の濃さ:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
グラフィックの独自性:⭐️(映像サンプリングの為。)

OORUTAICHI – Beshaby

オオルタイチ。国内外のクラブ、ライヴハウスを中心に活動。ソロの他にバンドのウリチパン郡(現在活動休止中)、またパートナーでもあるアーティスト、YTAMO(ウタモ)との歌ものユニットゆうき(ex.オオルタイチ+ウタモ)などのプロジェクトでも活動中の日本人アーティスト

そんなオオルタイチの2009年に発表されたMV「Beshaby 」を紹介する。

オオルタイチの楽曲は、民族系の活気あふれるエネルギーをクラブミュージックに落とし込んだ誰もが踊れるサウンドとなっており
歌詞も「非言語歌詞」と呼ばれる意味を持たない言葉で歌っている。そんな楽曲の世界観を忠実に映像で表現したこの作品は、意味がわからないがしっかりしたオチのあるストーリーも加わりかなり中毒性が高いといえるだろう。

僕が2015年ごろオオルタイチのライブを京都で見に行った際は、文字通り「最高のライブ」であった。
前衛的なサウンドにノリやすいリズム。そのライブ中最前列から最後尾まで踊ってない人が居ない、会場中の人が一体化したような不思議を体験させてくれた。音楽にもMVにも詰め込まれたエネルギーを是非堪能していただきたい。

危険度総合評価
中毒度:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
内容の濃さ:⭐️⭐️
グラフィックの独自性:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

水曜日のカンパネラ『桃太郎』

監督/脚本/アニメーション:オタミラムズ(白玖欣宏+平岡佐知子)
2022年も2014年もボーカルを変えながら2度ヒットした他に例を見ないプロジェクト、水曜日のカンパネラより『桃太郎』を最後に紹介したい。

2023年現在にアラサーと呼ばれる日本人は一度は見た方も多いのではないだろうか。
水曜日のカンパネラ初代ヴォーカル「コムアイ」による、少し舌足らずの語りヴォーカルもかなり中毒性が高く、何度も再生ボタンを押したのは筆者だけではないはず。

このMVが発表された頃、水曜日のカンパネラはライブパフォーマンスで鹿の解体を行う前衛的なライブをしていた。
2015年に夏の魔物でライブを見た際に、大型トラックの上から登場するなど「楽曲」「MV」「パフォーマンス」ともに独特さを極めた素晴らしいアーティストである。

危険度総合評価
中毒度:⭐️⭐️⭐️
内容の濃さ:⭐️⭐️⭐️
グラフィックの独自性:⭐️⭐️⭐️

まとめ

いかがでしたでしょうか。なかなか中毒性が高く、次の日朝から仕事の予定がある方は心して楽しんでいただきたい。
また、アニメーションに限らずまだまだ眠っている中毒性が高いMVがたくさんあるので、それはまたの機会にご紹介させていただきたい。

コメント