一人旅として、日本から韓国へと出発し
1週間ほど滞在した後、4時間ほどのベトナムジェットに揺られてノイバイ空港からハノイに行きました。
この記事では、私がみて聞いて感じたハノイを忖度なしでそのままお伝えします。
どうか旅行先にベトナムを視野に入れているあなたの参考になれば幸いです。
20年前の映像
今回の旅にハノイを含めた理由は3つあります。一つは、物価が安いこと。二つ目は、「ハノイ」と聞くとなんだかとてもリゾート地のような、夢のような南国の空気漂うイメージがあったためです。
そして、三つ目の理由は韓国(ハノイに行くまで滞在していた国)から比較的安くで行けること。なんとも浅はかな理由ですが、旅をするにはそのぐらいの理由で十分だと思いました。
そんな考えを持っている自分がバカでした。
日程が近づくにつれてハノイのことを知りたくなった僕は、友人に薦められた「水曜どうでしょう」のベトナム編をみてみることにしました。
そこには、想像していたリゾート感あふれるハノイとは180度違う映像が収められていました。
(※ぼかしをかけています)
水曜どうでしょうclassic ハノイ→ホーチミン原付横断1800キロ
そこに映っていたのは、まさに「発展途上」なベトナムでした。
・人よりバイクの方が多い。
・空気が汚い
・交通マナーが悪いってもんじゃない。最悪。
・人もバイクも動物もごちゃごちゃでカオス。
ハノイに行くのがとても不安に思いました。
しかし、この映像は20年も前の映像。さすがに20年も経ったらある程度インフラも整っているだろうと思って期待と不安を胸に向かいました。
結果は惨敗。
水曜どうでしょうの映像で見たまんまの世界がそこには広がっていて、違う点といえばみんなスマホ持っているぐらいでした。
なんというか、明治時代や江戸時代にタイムスリップしたけどたまに現代にあるものがある、そんな違和感を覚えました。
空港に着くや否や、空気が霞んでいいました。それも、自然のかすみじゃなく、排気ガスの霞みでした。
案の定、ぼったくられてタクシーで高速道路を走っていると、牛がいました。
高速道路に牛がいました。
高速道路に、明らか50ccのバイクが走っていました。
交通マナーなんてあってないような運転で宿へと向かいました。
刑務所のような宿
空港からハノイ市内へと向かう一番ポピュラーな交通手段はタクシーのようです。相場の2倍近くタクシー代をぼったくられたものの、物価が安いのでかなりお手頃な値段で宿へと向かいました。
タクシーの運転手は23歳の日本好きな青年で、カタコトの日本語で一生懸命話してくれました。聞けば昔広島に仕事で行ったことがあるとのことで1万円札を見してくれました。
円安の影響はあるものの、ベトナムの物価からすると日本円の1万円はかなり高額なはずなのに、
そのタクシーのお兄ちゃんは価値をわかっていないのか、よほど大切にしているのか、自慢げに見せてくれました。ぼったくられた手前、「なんとか騙してその1万円札貰えないかな」と、よこしまな考えが頭をよぎりましたがとてもいい運転手だったので我慢しました。ぼったくられはしましたがいい運転手でした。
宿に着くと、予約したサイトで料金が支払われていないとかなんかで少しごたつきましたが、
タクシーの兄ちゃんの助けもあって、無事に宿にチェックインすると
案内された部屋は、受付のすぐそばの物置部屋のような部屋でした。
写真は自分の荷物を広げた後なのですが、なんというか、窓がなく
蚊が大量に飛んでいて、ジメジメしていてベッドが硬かったです。
その旅中、衣服は最低限で毎日洗って部屋に干していたのですが
このベトナム滞在中は干した衣服が乾くことがないぐらいジメジメして最悪でした。
正直本当にトラベル用のドライヤーを持って行って正解でした。
この旅で持って行ったものは、動画でまとめていますのでよければ参考にしてください。
https://youtu.be/7D5SAAWC2hE?si=Irrt2h2B5qRkZFB8
何より最悪なのは、水まわりです。
水洗便器にトイレットペーパーを流すことができるのは日本ぐらいと、韓国にいた際に思い知らされてある程度慣れてはいましたが、
ベトナムのトイレはちょっと特殊で
大きい方のトイレをした際、小さいシャワーみたいなのでセルフウォシュレットをしなければなりません。
それがまあ飛び散るんですよ、飛び散って下げたパンツにちょっとかかったり、
少し茶色い水が便座についているなんてことはよくありました。(共同トイレなのでデフォルトでその状態です。)
そして、トイレとシャワーは同じ空間にあり、仕切りもなかったので基本的にトイレルームは湿っていました。水道水は飲んではいけないと教わったのでシャワーを浴びる時少し怖かったです。
旧市街
ハノイ二日目、観光をしようと旧市街に出ました。初日、ぼったくられた経験をいかし、「Grab」というタクシーアプリでバイクタクシーに乗り旧市街へと向かいました。
Grabのバイクタクシーと旧市街
バイクの量
旧市街はとにかく”衝撃”でした。
右も左もバイクと人と物で溢れかえっていて、信号はなく、道を渡るだけでも命懸けでした。
よくこれで事故を見かけないな。と思うほど交通量がカオスで、人口密度が凄まじく濃く、売っている物も乱暴なまでに圧倒的な量で溢れかえっていました。
これぞ異国に来た、という雰囲気で、日本では絶対に体験できないような光景でした。
法律や秩序は成り立っていないと一目でわかるほどカオスそのものでした。
マリファナ詐欺
そんなハノイの旧市街を一人で歩いていると、身長150センチぐらい、年齢がおそらく60代後半から70代後半、ファッションがアメリカンギャングな、まるでギャグ漫画のタッチで絵に描いたようなギャング老人が「マリファナ?」と声をかけてきました。
いらない、と断って無視して去っても、スーパーカブを巧みに運転しながらずっと付き纏ってました。
そのしつこさに負けたのと、値段も安かったので「もうめんどくさいから買うだけ買ってしまおう」と思い購入しました。
宿に帰ってあけてみると、ただのタバコの葉でした。
あのジジイの顔だけは一生忘れません。
ハノイ飯
ハノイで食べたご飯を紹介しておきます。
はじめに言っておきますがあまり美味しくなかったです。
ジャンル的にはエスニック料理になるのですが、日本で食べるエスニック料理はとても美味しく、処理がしっかりしてあり日本人の口に合うように作られているのですが、
それを想像して、期待が上がってしまい
上がってしまった分本当に美味しくなく感じます。日本の良くないところですね
(逆にまずいまずいと言われているロンドンなどの国では、ハードルが下がっている分全然美味しく感じました。情報って怖いですね)
見た目だけうまそうなフォー
タイトルの通り見た目ほどおいしくありませんでした。
見た目はこれぞエスニック!という感じで美味しそうなのですが、なんというか麺が柔くて味も思ったほど濃くなく、肉に骨がついていて食べにくかったです。
左上についてるスープは、スープというよりパクチー汁でした。青臭いお湯でした。
「とりあえずおすすめください」というと必ず出てくるチャーハン
Googleの翻訳機能で「おすすめの料理とビールを一杯ください」と翻訳し、スクショを撮っておき
初めて入った飯屋でまず最初に見せることにしました。
そうすると、大体の店では必ずチャーハンが出てきます。
すごく飽きるのですが、このチャーハンはわりかし美味しかったためまだマシでした。
ただ、同じ店のチャーハンでも時間帯によっては胸焼けするチャーハンに当たりました。
高くておいしかったけど、骨で怪我するチキンライス
宿の近くは、大きな病院があり、ベトナムの中では高級マンション街であろう雰囲気でした。
そんな中に比較的綺麗な飯屋があったので、入って一番上に書いてあるチキンライスを頼みました。
甘い味噌だれがかかった煮込みチキン、みたいな感じで
味は普通でした。そしてこれも骨だらけで口の中の怪我は必須でした。
おそらくベトナムは、骨つき肉がスタンダードなのではないかと思いました。
土の味がする謎の貝のフォー
ちょっと違うフォーを頼んでみようと思い、メニュー表のいかにもマイナーっぽい雰囲気で描かれているフォーを頼んでみたところ、
とても不味い何かわからない貝のフォーが出てきました。
おそらく淡水のジャンボタニシ的な貝かと思うのですが、すごい臭くて土の味がしました。
サラダも、ドレッシングが味なかったので、草の味がしました。
土と草食ってるみたいな気分になる料理でした。
まさかのサッポロビール「BLEU CAP」
ベトナムなどの南国のビールは、水分補給も兼ねているため水っぽいらしいです。
それがとてものみごたえたって美味しかったです。そんな中見つけたこの「BLUE CAP」というビールは我らがジャパン、サッポロのロゴがありました。
サッポロビールってこんな形で世界進出していたんですね。驚きです。
ハノイという街
僕が体験したハノイは極々一部にしかすぎず
「ハノイとはこういう街」と決めつけるにはとても不十分な情報量です。
ですが、間違いなく言えることは(海外全般に言えることかもしれませんが)自分が住んでいる国では全くそ想像ができないような世界がそこにはあります。
テレビやネットの映像では伝わり切らない世界があなたを待ち受けています。ぜひ、ハノイに行く際は今回の記事を参考にして楽しい旅にしてください。
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